名人戦


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・羽生名人が見事に防衛。最終局の2日目だけテレビで部分的に観戦した。
・自分が見たのは、中盤で羽生名人が桂を跳ねた場面。この時点では解説をしていた渡辺明竜王も「羽生やや優勢、でもおいしくない。実は郷田9段の方がおいしい手があるので郷田が逆襲してくるはず」という話をしていた。実際、羽生の自陣は矢倉が未完成で守りが薄かった。羽生の飛車を歩で叩いた後の角打ちがかなり厳しいはずだった。
・しかし、本譜はそうならず1五に角打ち。また、3七角打ちの後の1九角成りも疑問手という感じで解説されていた。この辺りで郷田が最善手を指さなかったことが、羽生を助けてしまったのかもしれない。
・銀のタダ取りで一気に形勢に差がつく。結局、大差で名人があっけなく勝利。名人の座をかけた最終戦ということで、超熱戦を期待したのだが、2日目は郷田が戦意喪失ぎみだったのが残念。渡辺も「郷田は元気がなさそうに見える」ということを繰り返し言っていた。
・4六歩など、羽生の序盤のアグレッシブな攻めが郷田の時間不足を招き、このような戦意喪失状態に郷田を精神的に追い込んだのが勝因といえるかもしれない。あと、郷田の強さはオフェンスにあると思うので、羽生に対して主導権を握ることができずにディフェンスに追われたのが痛かった。
・羽生ファンの自分としては、この結果はうれしい。ここのところ調子を落としていたように見えたが、今後(まずは棋聖戦)もこの勢いで行って欲しい。