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シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

羽生、佐藤、深浦、渡辺といったトップ棋士と個人的交流を持つ著者が将棋を「観る」ことについて存分に語った作品。
1局、1手の意味、対局者同士の因縁などを理解することで指せずとも将棋を楽しめることができる、というテーマ。
近年、脳ブームの影響で棋士の天才的頭脳へ注目が集まっているが、そういう流れで将棋自体に興味を持った人には持ってこいの本だろう。
「知のオープン化」「高速道路理論」「青と壮のたたかい」といったキーワードを挙げ、それを中心に話しを進めてくれるので文章としても理解しやすく読みやすい。
将棋観戦の醍醐味について非常に共感するところがあり、とても面白かった。