リーガルネゴシエーションの授業。
6人チームの中で2人ずつのチームにさらに分かれ、買い手2役(P、Q)、売り手1役(R)で交渉のロールプレイをする。自分はRだった。

結果は、「薬草のうち花以外の部分をQに7000万円で売却。Pに花を売らない条件付き。」ということになった。金額、条件ともにQの要求を全面的に飲む形となってしまった。
花を売らなかったのは、Pの話によれば、花にこそ薬となる価値があることから、後に三者間の協議にしたり、契約解除した上でほかに売りつけることもできると考えたからであるが、こうしたRのメリットは不明確であるし、なにより、7000万円という金額では、費用を賄うこともできないので、交渉は失敗したというのが正直な感想。

こうした敗因は、まず、最低売却額を明確に定め、かつ、それ以下の価格のときは絶対に売却しないという方針を固めきれなかったこと。商品である薬草を輸入するだけで5000万円プラスαの費用がかかるので、少なくとも1億円のラインを下回った場合は、PQには売らない、という方針を固め、PQにアナウンスしておく必要があった。
次に、欲張っていたせいか、時間内にまとめきれなかったこと、最後に、PとQに手を組まれてしまたことがあげられる。

理想としては、PとQが手を組む前にさっさと処分しておくのがよかったといえるが、これは結果論であって場の雰囲気からして現実にそういう手をとることは難しかったと思われる。
やはり、最低売却額を明確にアナウンスして、製薬メーカーはPQだけではなく、他にいくらでもいるので、他のメーカーに売ることもできるし、その場合に不利益を被るのはPQであるので、Rにとって不利な交渉に応じる必要は全くないことを説得材料にするなどして、交渉決裂したとしてもそれはRの負けにはならないことを意識するべきであった。