受験の記録・番外2

(受験の記録・目次)
番外2.勉強ノートと復習ノート
(1)勉強ノート
・日々の勉強の記録
これまで述べたように、効果的な勉強を行うためには、時期に応じた目標を設定し、それに必要な努力を行う必要がある。これこそが司法試験に対する適切な努力だと考える。
そうした勉強を行うには、日々の勉強を徹底的に管理して目標実現のために計画的な勉強を行う必要がある。
・勉強ノートとは
日々の勉強を管理することを目的としたノート。単純に言えば、スケジュール帳のこと。自分はA4ノートを用意して作成していた。
朝自習室に着いた直後、このノートに今日一日勉強することをスケジュールとして記入する。

「9時〜11時:行政法(択一)→百選、行政手続法・行政訴訟法・情報公開法の条文」
「11時〜13時:会社法(択一)→肢別、S式」

といった感じで。
そして、そのノルマを達成したらチェックを付けていく。
その日の勉強が終わるときに達成できていないノルマがあれば、翌日以降に積み残し。その旨はきちんと記入する。
こうするとその日自分が何を勉強したか(勉強した内容)、全体としてみたときにノルマ達成度がどのくらいなのか(勉強する内容)、ということがはっきりする。
勉強する内容と勉強した内容を視覚的に確認できるようにすることは、忘却してしまうことを防ぎ、モチベーションを維持することにも役立つと思う。

(2)復習ノート
・択一知識の暗記をサポートするツール
択一を克服するには、何はともあれ反復練習。
もっとも、一度間違えた問題を再び間違えるようでは反復の意味がない。一度間違えた問題を再び間違えないようにする、というのが問題演習する上での最大のポイントである。
過ちを犯さないためにはどうすればいいか。それは、間違えたポイントを書き出してそれを集中的に暗記の対象とすることが効率的だと考える。
・復習ノートとは
一度間違えた肢別問題のポイント、間違えそうになった問題のポイント、本を読んでいて択一で出そうな知識といった択一知識を記入するノート。スタ短の冊子についてくるおまけ(整理表とか)を貼りつけるのも可。公法系・民事系・刑事系の3冊を用意した。
記入法については、箇条書き・整理表など、いろいろなやり方があるだろう。
記入内容の程度については、できる限り簡潔に、というのがポイント。ここでもスピードが重要となる。
自分の記載例としては、

行政計画と処分性
土地区画整理事業計画(旧)→×(∵一般的抽象的な青写真、付随的効果、仮処分で争える)
(新)→○(∵十分具体的、救済の必要)
用途地域指定の決定→×(∵地域への制約→抽象的)
・土地区画整理組合の設立の認可→○(∵組合成立→事業施行権限付与)
・土地治安事業に係る事業計画の決定→○(∵異議申し立ての対象)
・第1種市街地再開発事業の事業計画決定→○
・第2種→○(∵事業認定と同一の効力)」

こんな感じで、とにかく簡潔に要点だけをまとめていた。
表をつくる際は、スタ短のおまけについてくるものを参考にすればいいだろう。要点だけをまとめる、というのはここでも共通。