最近聞いた音楽
・Captain Beefheart & The Magic Band 「Doc At The Radar Station」
「Trout Mask Replica」が音楽として破綻するかどうかのギリギリを彷徨っていたのに対して、本作は比較的聴きやすくロックミュージックとして聞ける。
1曲1曲の時間も3分前後の曲が多い。
そうはいってもボーカルのだみ声、奇天烈な曲展開、複雑性は相変わらず。それに加えて本作は、ロック特有の疾走感やノリを感じることができる。
特にtr7「Dirty Blue Gene」がベストトラック。リフもかっこいい。
過激さという点では「Trout〜」より後退している印象は否めないが、十分楽しめる内容。
フォロアーがいないのが現状である以上、「Trout〜」でハマった人は次にこれを聞くべし。
もっと過激な牛心隊長が聞きたければ、「Mirror Man Sessions」を。グッチャグチャのブルース。「Sister Ray」と同じ音の嵐。
- アーティスト: Captain Beefheart
- 出版社/メーカー: Astralwerks
- 発売日: 2006/10/03
- メディア: CD
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・Tortoise 「Beacons Of Ancestorship [Bonus Track]」
発売直後にも拘わらずTSUTAYAで発見。国内版はcommonsが関わってるからだろうか。
注目の1曲目は、ベースがブンブンなるプログレナンバー。ヒップホップに影響されたらしい。特別キャッチーではないが、リズムは相当かっこいい。やはりアルバムを象徴する存在といえそう。
全体的に、マリンバなどの多彩な音を使った前作までとは違い、シンプルなバンドサウンドが中心。また、作りこみ過ぎて息苦しさも感じた前作とは違い、多少ラフな感じに仕上がっていると思う。tr6なんかは衝撃のパンクナンバーともいえる曲。
Tortoiseに予想を裏切るような先進的な作品を期待する人はもう少ないだろうが、期待には違わぬクオリティー高の作品。
ボーナストラックはtr1をEYEがリミックスしたもの。EYEらしくパーカッションを強調したサウンドに。
ちなみに、「beacon」はベーコンではなく、灯台・標識の意味らしい。
- アーティスト: Tortoise
- 出版社/メーカー: Thrill Jockey
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: CD
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