将棋まつり2日目

・将棋まつりに初参戦。渋谷の東急にて。
・山口女流1級○ー●熊倉女流初段
 途中から観戦。三間飛車四間飛車。二人とも浴衣だった。三間飛車穴熊が全く崩れず、四間飛車の完敗。
・飯塚6段○ー●豊川7段
 ゴキゲン中飛車居飛車穴熊くずれ。解説の深浦王位が対局者にパフォーマンスを迫るなどして盛り上げていた。香車を打ったところで豊川7段が投了したのだが、深浦王位と聞き手の山口さんが飯塚6段の香車取りを聴き逃した結果、この投了の場面を説明できないという痛恨の頓死。
・矢内女王○ー●鈴木女流初段
 相矢倉。二人とも私服。二人の対局はこれまで全て矢内女王の先手だったらしい。今回も振り駒の結果なぜか矢内女王の先手。解説は藤井9段。いつも通りのとぼけた解説。振り駒の結果に対しても、「日頃の行いの違い」
・深浦王位○ー●藤井9段
 居飛車穴熊四間飛車銀冠(なんちゃって藤井システム)。解説の豊川7段及びオーディエンスの「居飛車穴熊藤井システムの対決が見たい」というリクエストに両対局者が応えた1局。藤井9段が飛車を振った瞬間が今回最大の歓声。結局、純粋な藤井システムにはならずに持久戦模様となったが、これも「しっかりとした将棋を見せたい」という藤井先生なりのファンサービスだったらしい。藤井9段の序盤の巧みな駒さばきや終盤の端攻めが見れただけで満足。結局は深浦王位がしっかりと寄せきって勝利した。熱戦だった。
・イベントスペースのある8Fをブラブラしてるだけで多くの棋士を見かけることができた。普通に話しかけてるお客さんがいたのにビックリした。そして、そんな客に嫌な顔せずに対応している棋士たちにとても感心した。
・各棋士の印象
・深浦王位。サイン会に参加して、サインを頂いた(\3000)。「堅忍」の文字。ものすごく腰が低くてとても丁寧な方だった。「初めまして」「よろしくお願いします」「ありがとうございました」といった挨拶をしっかりしてくれた。字も綺麗。もみあげは本当に無かった。休憩中は家族を連れていた。解説での頓死ぶりは上記のとおり。対局は見事でした。本来なら王位戦竜王戦も勝ったばかりでもっと持ち上げられてもいいはずなのに、藤井先生の人気のせいですっかりアウェーの雰囲気になっていたのが不憫だった。
・飯塚6段。指導対局で最後まで残って親切に対局されていたのが印象的だった。間近で対局を見ていたが、とにかく指し方がきれい。プロってすごいなー、と今更ながら感じた。
・古河女流2段。司会進行役。白滝あゆみ杯の対局では聞き手役もされていた。黒のワンピース。やはり声がかわいらしかった。
・豊川7段。気のいいおじさんといった感じ。くだらないおやじギャグがばんばん出てくるのが凄かった。矢内女王もツボに入ったのか、相当うけていた。深浦ー藤井戦での解説はGJとしかいいようがない。解説で2歩を犯していたのは指し過ぎたか。
・藤井9段。解説2局に対局1局と大活躍。夏のイベント参加は今日だけらしい。相矢倉となった矢内ー鈴木戦で熊倉女流から「藤井先生も最近矢倉指しますよね?」といわれたところ、「先手だったら矢倉さすんだけど、日頃の行いのせいか、後手にしかならないので、矢倉を指す機会がない」と嘆いていた。今日の対局も後手番。「将棋は終盤が大事」は自虐的な名言。
・鈴木女流初段。スーツっぽい私服。背は小さかった。ハキハキしたしゃべりがとても聞き取りやすかった。
・矢内女王。ちょっとおばさん臭い地味な私服。カメラ小僧(おっさん)にも愛想よく接していた。
・阿久津7段を見かけた。客として参加していたのか、私服だった。
・男率の高さと男臭には、予想はしていたものの圧倒された。カメラで撮影することに命かけてるようなオジサンを多数見かけた。会場自体は狭くはないものの、中学生大会も同時に実施しており、席上イベントのスペースは会場の半分くらいだった。そのためか、客の数に対して席の数が全く足りず、立ち見多数・椅子取りゲーム状態になっていた。とはいえ、全体としてみると、盛りだくさんの内容で非常に満足した。