将棋まつり3日目

・昨日よりも人が多い。羽生名人が来るからか。
・解説は多分伊藤明日香さん。今も女流棋士なのだろうか。
・鈴木8段○ー●野月7段
 中飛車四間飛車。解説は木村8段。聞き手は里見倉敷藤花。鈴木8段は里見さんの前だから中央からガリガリ行きたかったらしい。木村8段がしっかりと仕切りながら里見倉敷藤花に話しを振るなど、見事に盛り上げていた。冗談をまじえつつハキハキした言い方で、本当に話し上手。両対局者と木村8段も含めてお互い気の置けない関係らしく、感想戦では、相手のこの手が下手だったとかセンスが無かったとかズバズバ切りあっていたので、非常に面白かった。
・里見倉敷藤花○ー●斎田女流4段
 三間飛車同士の対決。強気同士。序盤はオウム指し。里見倉敷藤花の「渋い」さしまわしが光り、先手の玉がつかまらず、後手が投了。
 解説は羽生名人。聞き手は山田女流3段。羽生名人が登場するところで大歓声。解説では、いつも通りひょうひょうと読みを披露。読みがバシバシ当たり、本人曰く「今日は調子がいいなー」。
・羽生名人●ー○木村8段
 先日の棋聖戦の再現。相矢倉。解説は鈴木8段と野月7段。鈴木8段は「将棋世界」を読むときも自分の記事を読んでから羽生名人の記事を必ず読むほどの羽生マニアぶり。羽生本も全て読んでいるらしい。今日も顔をじっくり見るために来たらしい。それに対して、木村8段はボロクソ。奨励会時代は木村8段がプロになれるとは思っていなかったとか。でも、今ではプロ棋士の中で最も忙しい男に。
 対局についていうと、初め木村8段が攻めの姿勢を見せるものの、次第に羽生名人が2筋を軸に猛攻をかけ、それを木村8段が受けるという展開に。後手玉が詰まず、木村8段が反撃を開始。最後は見事な寄せで羽生名人が投了。「こんなに攻めが鋭いとは意外」とは鈴木8段の弁。とても白熱した熱戦だった。
・各棋士の印象。
 羽生名人→テレビで見たまんま。素朴で明るい印象。知らない人が見たら普通のサラリーマンにしか見えないだろう。サインを書いてる姿も事務職をこなす会社員という感じだった。サインの字は「洗心」。
 木村8段→いじられキャラ
 鈴木8段→横にでかい!体がパンパンだった。指導対局の後もファンのおっさんとも愛想よく話していた。
 里見倉敷藤花→高校生にしては幼い印象。中学生の妹よりも幼く見られるらしい。
・全体をみて
 対局内容がいずれもとても充実していて大満足。どの棋士も愛想が本当に良くてびっくりした。
 観客席は明らかに足りてないけど、あのイベントスペースの広さと席上対局以外のイベントとの関係上は仕方ないだろう。でもあれだけ人が多いと子供は全然見れなかっただろうから可哀そうだった。子供席にかんしてはパイプ椅子でなく前の方にゴザでも敷いたらいいのではないか。
 参加された棋士・スタッフ、そして不況の中開催された東急に感謝。とても楽しかったです。