受験の記録・番外4

(受験の記録・目次)
番外4.予備校について
・私は第1クール・第2クール共に辰巳でスタンダード短答とスタンダード論文答練を利用していた。また、3月の全国模試を受験した。スタ論・全国模試の一部の問題・採点には疑問を持ったりしたが、受講してよかったと思った。受験生の中での自分の位置づけを常に測ることができること、自分が身につけた論文作成ノウハウを試すことができるからだ。また、授業に出ていると、たまに先生がいいことを言うこともあった。何より、自分の場合は、9月までは土日に勉強する習慣がなかったのだが、予備校を利用するため土日がつぶれるとようになると単純に勉強時間が増えたというメリットもあった。
・予備校を全く受講せずに合格した友人もいた。他方、予備校を利用していて不合格になった人も勿論いるだろう。予備校を利用したから合格するのではなく、あくまでこれまで述べた(これから述べる)押さえるべき点を普段のロースクールなどでの勉強の中で押さえていた者が合格するのだと思う。
・上の講座以外で自分が受講していたのは、北出容一先生の「一発合格講座」。大学時代に受講しており、論証集をもらったのだが、その論証集は本試験前の最後の最後まで利用していた。基本書に依拠しており、条文→趣旨→簡潔な規範といった規範が特徴的。辰巳が出した論証集と類似していると思うので、今はそれで代替できると思う。
・また、「一発合格講座・あてはめ編」という講座も受講していたが、これは事実の評価を相当に分析的に教えてもらうことができ、本当にためになった。行政法原告適格の論じ方をここで教えてもらったのも大きかった。来年もあるのか分からないが、ぜひお勧めしたい講座。