弁護修習スタート

・民事裁判修習が先週で終了。
・裁判官の仕事がとても魅力的だということが分かっただけでも、収穫ありだった。
弁護士の仕事は当事者との距離が近いことから「重い」と感じることがあり、その「重さ」がやりがいとなる反面、「縛り」や「不自由さ」を感じさせるのに対して、裁判官は当事者との距離が保たれているので自分のペースを保ちながら自分の考える通り仕事を進めることができ、想像していた以上の「自由」を感じさせる職業だということを感じた。自分の正義を貫けるという意味でも、法曹として一番魅力的な職業といえるのではないかと思うようになったし、裁判官になれたら最高に楽しいだろうな、と思った。
・しかし、任官を目指す人のレベルには到底達しそうにない。問研はAだったものの、上位層とは差があるので、とても集合修習時に内定を捨てて任官一本に絞れそうにない。
・とはいえ、本当に充実した裁判修習を送ることができた。どの裁判官も比較的若く、かつ、キャラが立っていたので話をしていて楽しかったし、部長も最高にいい人だったのでとても居心地のいい職場だった。修習を終えるのがとても名残惜しく感じた。

・今週から弁護修習がスタート。
・受け入れ先の弁護士や事務員も良さそうな方々で安心した。今日は歓迎会を開いて頂いたのだが、飲めるくちの方々ばかりで、とても盛り上がった。
・この修習を通じて、先述の弁護士に対する負のイメージをプラスに転化できたらいいな、と思う。

This Is It

マイケル・ジャクソン THIS IS IT
・ようやく観ることができた。噂に違わぬクオリティーに感動した。
・リハーサルの映像をドキュメンタリー形式で構成した内容。各人がトップアーティストなのであろう、MJに憧れて集まったダンサーやボーカル、バンドメンバー、その他のスタッフが力を結集して、前人未踏の舞台を作り上げようとしていく過程は観ていて圧倒させられるものがあった。音楽、ダンス、映像等、全てが融合したMJワールドが堪能できる内容で、大満足できた。
・とはいえ、リハーサルなのでMJは終始仮衣装のような格好だし、曲はつまみ食い程度にしか聴くことができない。MJのダンスや歌もリハーサルも本気なものとは違うのだろう(とはいえ、MJが歌い踊るだけでスペシャルなパフォーマンスになってしまっているのだが)。もし本番が映像化していたら、きっとこれを遥かに上回るクオリティーの映画が出来ていただろう。ファンや出演者・スタッフの無念さを今更ながら感じた。
・他方、リハーサル映像が主たる内容となっていることの良い点も感じられた。それは、舞台の裏側を観ることことができるので、MJがスタッフと接している映像(スタッフへ指示しているところ等)を通じて、細部まで徹底的にこだわった完璧な舞台を作り上げようというMJのこの舞台にかける情熱が如実に伝わってくる点だ。人間として、アーティストとして、プロフェッショナルとしてのMJを十二分に堪能することができた。
・そして、MJがあまりに突出した孤高の存在であり、ある意味とても孤独だったということも垣間見ることができた。そんな状況の中で最高のパフォーマンスを追求する姿は、求道者ともいえるもので、引き込まれた。
・クライマックスはいくつかあったが、個人的には「Smooth Criminal」(曲がとにかくカッコイイ!)や「I Just Can't Stop Loving You」(女性ボーカルとの掛け合いがすごい)、「Beat it」(例のダンス!)辺り。
・これから観るのであれば、是非映画館で観ることをお勧めする。また、どうせ観るのなら代表曲のPVをチェックしてから観る方がいいかもしれない。各曲の演出はPVが元になっていることが多いからだ。

相対性理論 + 渋谷慶一郎「アワーミュージック」

・今年初めての新譜購入。

アワー ミュージック

アワー ミュージック

・「スカイライダース」「アワーミュージック」「BLUE」という3曲がベースとなり、この3曲のバンドヴァージョン、ピアノヴァージョン、電子音ヴァージョンが合計7曲収録されたミニアルバム。
・冒頭の「スカイライダース」が最もキャッチーなバンドサウンドとなっている。前作収録の曲よりもクールな趣き。曲を追うごとにサウンドが音響的になっていく。ボーカルはどのサウンドにも相性がよく、安心して聴くことができる。ベストトラックはtr3「BLUE」。
・この作品の批評は、いつも参考にさせて頂いているid:post-itさんの「デンシノオト」こちらのエントリーに詳しい。

大逆転将棋2010

・司会の神吉六段をはじめ、羽生名人、久保棋王、佐藤九段、木村八段といった超豪華なメンバーによる毎年恒例の将棋バラエティー番組。
棋士によるSASUKEというべきか。棋士の超人的な能力を堪能することができた。
・若手棋士による一分切れ負け将棋やT−1(詰めワン)グランプリも勿論すごかったのだが、特にとんでもなかったのはやはり羽生名人VS佐藤九段の脳内将棋。
・矢倉戦から相入玉の戦い。150手を超えるとんでもなく複雑な戦いに。最後は佐藤九段が痛恨の二歩で反則負けとなったが、二人のサーカス的な面白さだけでなく、超一級のプロ棋士同士の対局としてとても面白かった。
マニフェスト将棋もアイデアとしてとても面白かった。単純に駒落としでハンデ戦を行うのではなく、ユニークな制約を加えて対局を盛り上げようという番組の意図は十分実現されたと思う。
・プロ側がもっと追い込まれる展開となればもっと盛り上がるのだろうが、プロも本気で制約をはねのけようとしてくるので、アマチュアにはちょっとハードル高いか。
・記憶力、瞬発力、判断力等、とにかく棋士の圧倒的な能力に改めて驚くと同時に、心底感動した。

09年終了

ロースクール修了、新司法試験合格、就職活動、内定、引越し、初めての一人暮らし、修習開始・・・。色々な事があった一年だった。これまでの努力が実った事は素直にうれしかった。
・一方、自分の力不足を強く感じることも多く、勉強する事はまだまだ多いことを実感した(当たり前のことだが)。また、実質は一年の半分くらいはニート生活をしていたためか、すっかり怠け癖がついてしまったとも感じる。エンジンのかかりが遅くなったとも言おうか。この辺りは反省点。来年も二回試験、就職といった重要なイベントがあるので、気を引き締めて臨みたい。

09年ベスト(新譜)

1.□□□ 「Everyday is a symphony」

everyday is a symphony

everyday is a symphony

2.mew 「No more stories Are told today I'm sorry They washed away No more stories The world is grey I'm tired Let's wash away]
No More Stories

No More Stories

3.Dirty Projectors 「Bitte Orca
Bitte Orca (Ocrd)

Bitte Orca (Ocrd)

4.Loney Dear 「Dear John」
Dear John

Dear John

5.S.N.D 「S.N.D」
Atavism

Atavism

6.Antony and the Johnsons 「The Crying Light」
Crying Light

Crying Light

7.David Sylvian 「Manafon」
Manafon

Manafon

8.Radian 「Chimeric」
Chimeric

Chimeric

9.Black Dice 「Repo」
リープー

リープー

10.Base Ball Bear 「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」
(WHAT IS THE)LOVE&POP?

(WHAT IS THE)LOVE&POP?

ずっとmewがベストだったのだが、最後にクチロロがスウィープしたという感じ。
00年代の最後である今年はいい音楽を沢山聴くことができた。
10年代の始まりを告げる来年はどのような一年になるのか、とても楽しみ。